読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Gateâu✽noir

Diary and Novels

 Books
   Games

  Sweet Life?

 

漫画『甘々と稲妻』が思い出させてくれる大切なこと

 あなたは料理や食事をするのは何故だと思いますか?

 生命活動のため。
 元気に健康でいられるため。
 美味しいものを食べるため。
 古くからの人間の知恵だから。
 あるいは動物の本能で、必要な行為だから。

 でも、ある漫画を読んだあとの私は思います。

 料理や食事をするのは、愛を育みコミュニケーションを取るため
であると。

 ひさしぶりの更新です、飴風タルトです。
 最初からなに頭お花畑なこと言ってるんだ、このサボリ魔め! って言われそうなことを書いてますが、最近は本気で改心したというか反省しているので、こういう考え方や優しさが広まってくれればいいなと思って久しぶりに記事を書いてみることにしました。


 冒頭からもわかるとおり、最近、食事についての価値観が大きく変わる出来事がありました。
 これまでは朝昼晩の食事なんて、多少お腹を満たせればとか、野菜をもう少し取ろうと考えて気が付けば朝食と昼食を菓子パンで済ませてしまったりなどなど、時には三食お菓子の一日なんてこともあったりなかったりして、食生活にそこそこ無頓着だったりしました。

 美味しいもの食べられれば、外食でも全然いいよね!
 いっそお菓子でもいいよ( ̄ー ̄)bグッ!

 そんな考えなので食事や料理をコミュニケーションだなんて考えたことはなく、要領や知識、レシピと慣れの話としか思っていませんでした。

 でも『甘々と稲妻』という漫画をふと手に取ってから、「ああ、これまでなんて無駄なことをしてきたのだろう」とちょっと改心したというか、後悔したというか、反省しました。

 『甘々と稲妻』は2013年2月に、「good!アフタヌーン」で連載が開始された作品で、いまではアニメ化もしていたりします。
 オープニングの曲も、よくブックオフやCDショップ、いろいろなお店で聴いたりした方も結構多いのではないでしょうか?
 それも当然、なにせ現在進行形でアニメが放映中なのですからね!

 ここであらすじを紹介したいと思うのですが、
 私があらすじを話すと変な紹介になってしまいそうなので、公式サイトの紹介文を引用して紹介してみます!

連載初回から驚くほどの超人気!
愛娘&女子高生と囲む、両手に花の食卓ドラマ!!
妻を亡くし、単身子育てに奮闘する高校教師・犬塚。
ひょんなことから教え子・小鳥と一緒にごはんを作って
娘と3人で食べることに!
おいしいトライアングルホームドラマ、開幕です!!
公式サイトより

 最初、飴風は最近タイトルをよく聞くな、読んでみようかなと久しぶりの漫画喫茶に友人と来た時に手に取ってみたのですが。

 これ、友達と一緒に読んじゃダメなやつでした(泣)
 というか涙腺弱い人は家でじっくり読むと幸せになれる本です。

 飴風も大概ですが、『食戟のソーマ』を呼んでいる友人の隣でぽろぽろと顔を隠しながら涙を流して大変なことになりました(笑)
 気づかれたのか、気づいていないフリをしてくれたのかは不明ですが、本当、いろいろな意味で胸が苦しくなります。

 切なさ、愛らしさ、虚しさ、幸せ、暖かさ……いろいろなものが本当に胸に訴えかけてきます。

 漫画喫茶なので最新刊以外はだいたいそろっているのですが、愚かな飴風は手を止めることができず、「涙なんてこらえれば読める!」と、また涙をうるませては続きが気になって次の巻に手を伸ばす始末でした。
 ……はは、まあ四時間かけて三巻しか読めてないのですが(苦笑)

 小説は一、二時間で固いものでも二百ページとかは軽く読めるのに、なぜか漫画は一巻180ページ前後でも一時間以上かかるんですよね……。
 その間、友人はというと私の二倍以上――八巻以上を軽く読破していっていました。

 僕のヒーローアカデミアもそうですが、なんだか飴風は表情とか細かな場所が気になって何度もページを戻したり、文字をじっくり繰り返し読んでしまうんですよね。
 ネカフェの元は取れたのだろうか( ̄▽ ̄;)

 と、それはさておき。

 家族の愛情は料理と食事と共に育まれていく。
 愛情は料理の最高のスパイス、なんて言葉もありますが、その意味がよくわかる一冊でした。

 みんなに美味しいものを食べて欲しいという気持ちを込めて作られたおいしい料理。
 それを食べた人ひとりひとりが、その愛情を食べて、お互いを想い合う心が通じていくのかもしれない。

 飴風の小さい頃はお母さんとパンやクッキーを一緒に焼いていたのに、気が付けば共働きになって、夜はいつもクタクタで休みの日は眠るか出かけるかのどちらかになってしまいました。

 働いて働いて、お金をとにかくたくさんかき集めて消費する。
 それは日本の消費者としては理想的な在り方で、もしかしたらこれが普通なのかもしれません。

 でもやっぱり、「家で作る美味しいご飯」を思い浮かべると、お魚や煮物、それと小さい頃に母が作ってくれたスポンジケーキやチーズケーキを思い出します。
 スポンジケーキが本当に美味しくて、運動会のお弁当の時に友達にもおすそ分けしながら「すごく美味しいよね!」って話していた、美味しい幸せな思い出がふとよみがえりました。

 不幸なことはずっと覚えているけれど、幸せなことはすぐに忘れてしまう。
 よく言われる言葉で、実際そうなんだろうなと大きくなるにつれて身に染みて思い込んで、深く信じてしまう言葉。

 でも、「美味しい記憶」はいつも「幸せな記憶」もくっついている気がするんですよね。
 学生時代、悲しい時にふとチェーン店でなけなしのお小遣いで頼んだ牛丼が本当に美味しかったこととか、オムライスを食べたこととか……。

 好きな友達や家族と美味しいものを食べると、たしかに幸せな思い出が大きくなるなと少し思ったりしました。

 美味しい手作りご飯を今からでも自分が作って、家族や友人と食べられれば、幸せな記憶はずっと忘れないのではないか。
 美味しいという味覚が“温かい幸せ”をつなぎ止め続けてくれるのではないか。
 そう思いました。

 『甘々と稲妻』の中でも、

 料理を食べているところを見ていて欲しい、というつむぎちゃんが本当に可愛くて。
 つむぎちゃんが本当に大好きで大好きで仕方ないのに、奥さんがなくなって自分自身も大変な中、どうやって娘のつむぎちゃんと接していけばいいのかわからなくて悩むお父さんの犬塚さん。
 そんな二人を手助けしながらも、自分自身もその世界に触れて幸せに微笑む小鳥ちゃん。

 こういった様子を見ていると、『幸せ』を心と体に忘れないよう優しく刻み込んでくれる感覚とは味覚であり、料理や食事をするという共同作業と遊び心なのかもしれない。

 と、最新刊まで昨日買ってしまって読破した飴風は読み返してぽろぽろ泣きながら思うのでした。

 読めばもう一度、料理をしてみよう。
 食事の時間を大切にしてみよう。

 改めて日常の生活の中にあった当たり前の時間を大切にしようと思える、そんな物語でした。
 心理描写が本当に巧みで、お父さんの無表情やつむぎちゃんの喜怒哀楽の表情や一生懸命伝えようとする表現。

 大切なものは、大切にする方法は何か。

 改めて考えさせられる切なくも温かい世界。
 もっとたくさんの人が読んでくれたら、きっと世界が温かくなるんじゃないかな。
 そんな希望を抱くくらい、様々な年齢の人に読んでもらいたいなと思うシリーズです。

 漫画の絵をじっくり見ていろいろと考察したり考え込む飴風としては、アニメも良いですが漫画のほうが圧倒的にキャラクターの感情や内側の心情が繊細な表現で強く伝わってくるので、個人的にはぜひとも漫画を読んでからアニメを見て違いを楽しんでほしいなと思います。

 一話の話については、漫画とアニメではき90°くらい受けた印象が大きく違ったので……。

 この漫画は本当に心理描写が巧みで繊細で、生々しくありながら明るく、けれど決して明るいだけのお話ではないのが飴風が本当に好きだな、と思える世界です。

 なので興味を持った方は是非、↓に貼ってみるリンクから一話の試し読みを読んでいただいて、買って読んでみてほしいなと思います。
 これはすごく良いものです……!

甘々と稲妻』一話まるまる試し読みリンク↓
http://afternoon.moae.jp/lineup/217


 感動するだけの作品は山ほどありますが、この『甘々と稲妻』は光と影があるところが、とても惹かれて好きです。
 アニメはその、一話だけはどうしても、つむぎちゃんがテレビに怖いくらいに見入るシーンあたりの扱いが「ありがちな親子の感動系」のように大雑把に見えてしまって、BGMも感動を誘うようなものだったので違う作品、アニメの違いだと思って俯瞰して見ることにしてしまいました。
 個人的に違う解釈をしすぎてしまったんですね。

 だから漫画は心理描写やタッチが繊細なので、表情や間、言葉の解釈も結構人それぞれ異なるのではないかと思います。
 ので是非、漫画の試し読みを見てみて欲しいです。

 こちらが少し残酷で苦手だな、と思う方はアニメを見てみると幸せになれるかも?

 長くなりましたが、本当にいろいろな意味で面白いので、「嘘だろー」「よくある泣かせるだけの奴だろ」って思う方も試しに読んでみてくださいね。
 アニメ版ではつむぎちゃんが好きになれない方も、きっと漫画版は感想が変わると思いますので!

 以上、最近すっかり『甘々と稲妻』にハマってしまって7巻発売の来年の1月頃が待ち遠しい飴風タルトでした。