Gateâu✽noir

Diary and Novels

 Books
   Games

  Sweet Life?

 

アニメ『僕のヒーローアカデミア』 8話感想!

 こんにちは、飴風タルトです!
 録り溜めていたヒロアカアニメをまったりと見終わり例の如く、うるっとしたのでまた感想を書いてみようかと思います。

 今回のタイトルはずばり、『スタートライン、爆豪の』!

 最新話あたりの状況や爆豪の様子も相まって、わりと爆豪の好感度がかなり上がっているので、彼の意地っ張りなところや人間臭い部分の復習としても期待大だった回です!


 前回までのあらすじをがっつり書かせていただきますと、

    No1ヒーロー兼新任教師となったオールマイトによるヒーロー基礎学の最初の授業で、なんと突然の「戦闘」の実践訓練をすることに! さらに入学前に申請していた『被服控除』――自分が着たいヒーローコスチュームの希望書と身体情報の書類を送ってコスチューム制作の会社が最終的なデザインと優れた機能性を持たせて作ってくれる「ぼくの考えた最強のコスチューム」を実現してくれる夢のような制度――での完成品も届いた。デクはお母さんの愛情たっぷりの自家製らしきコスチュームで参戦。
     そしてヒーロー基礎学の実践訓練の詳細はというと、ヒーロー側とヴィラン側に分かれて「ヴィラン核兵器を保有し、さらにヒーローが来ることをそのアジトで把握している」という状況設定の元、行われることになった。  チーム分けもクジ、組み合わせもクジだったが、運命の巡り合わせで偶然、デクのチームは今日までずっと目の敵にされ馬鹿にしてきていた爆豪のいるチームと対戦することになってしまう。  デクはペアのお茶子とともに過去のトラウマや恐怖、挫折を乗り越え、おそらく最大の恐怖の対象でもあった爆豪に立ち向かう。

     全力でしか打てないワンフォーオールを使えば爆豪を殺してしまうし、だからといって真正面からまじめに戦っても15分の制限時間の無駄遣いになりかねない。作戦を練り、お茶子と分かれて爆豪と戦いながら、考え続けるデク。  やがて爆豪の隠し玉と持ち前の圧倒的な戦闘センスの比類ない戦闘力を見せつけられ、とても今の自分では個性なしでは勝てないと最初の個性なしで勝つ作戦を修正するデク。
     一方で爆豪のほうはというとひどく苛立っていた。  無個性のはずのデクが個性を持っていたということ、能力の差に鼻を高くしていた自分は実は影で馬鹿にして楽しんでいたのではないかという不安、いままで見たことのないデクの表情と戦闘力、そして反抗的な態度……。  現在のデクのあらゆる部分が目について、身体能力テストで見せた凄まじい個性と記録もあり、知らず焦り、苛立ち、周りが目に入らずデクへの憎しみがつのっていく。
     そして最後、追い詰められたデクは爆豪に「君がすごい人だから、勝ちたいんじゃないか!」という言葉とともに、お互いの全力の一撃を構え、双方は突進していく。
     オールマイトは教師として止めるべきか、デクの意思を尊重して止めてあげないべきかひどく葛藤するも、最後には中止の声を上げかけ……デクがお茶子に合図を送り、ワンフォーオールで天井を一気にビルの屋上まで貫いた。  お茶子はデクの支援により核兵器の回収に成功。  しかしデクは爆豪の一撃「右手の大振り」を見切ってはいたものの、チームの勝利のために左手でもろに強力な一撃を受けてしまい、全てを終えたあと、「制御できない」ことを爆豪に息も絶え絶えに伝え、力尽きて倒れてしまう。  爆豪は唖然とデクを見下ろす。
     神妙な静寂の中、オールマイトのヒーローチームの勝利を告げる声が模擬施設に響き渡るのだった……。

 思ったより長くなりましたが、だいたいこんな感じでしたね!

 そして今回のお話。

 『スタートライン、爆豪の』

 爆豪メインのお話ですね!やったね!
 デクくんは「I know」ってしゃべったスター・ウォーズR2D2っぽい可愛い救護ロボに保健室に運ばれてしまったので(笑)

 お茶子ちゃんは例の如くグロッキー状態で、紳士的な飯田君に介抱されていました。
 さすがに対象は一つだったとはいえ、ビルのあまりに太いコンクリの塊らしき柱を個性[ゼログラビティ]で重量をなくすのは、キャパシティオーバーだったようですね……。
 即席武器を使うところを見た限り、柱のような硬質で元の重量が恐ろしく重いものを[ゼログラビティ]で重量ゼロにして武器としてぶん回せばめちゃくちゃ強くなれるんじゃないか、と思ったりしましたがそこはあくまで人間の身体能力の個性。難しいですね。
 これができたらそのへんの消防車を掴んで悪い奴を吹っ飛ばしたりもできそうなのですがヽ(*´∀`)ノ|車|ワーイ

 それにしても少しアニメの最初に戻ってしまいますが、今回のOPを見ていて、なんだか爆豪の心境みたいだと感じてしまいました。
 もちろん最初はオタクで気弱、でもヒーローが諦めきれないデクの心境にピッタリな歌詞だと思っていたのですが、

『思い描いたことまで恥じるのかい?』

 の部分が特に、デクとかっちゃんが殴り合うOPのシーンですが今の状況とぴったりだなと。

 だって爆豪、一番見下していたデクに敗北して、さらに最後の一撃も読まれていたことにも気がついてしまって、心がボロボロの状態。

 飴風なら、一番弱いはずの相手に自信があることで負けたら、絶対負けるわけがないと信じて疑わなかった自分の実力と才能の根幹が揺らいで、「自分には向いていなかったのでは」「自分はこの程度なのか」「いままでの自信って全部思い上がり……?」などなど、凄まじく衝撃を受けてショックを受けますね。
 爆豪なんか、デクと同じくトップヒーローを目指しているわけですし……。

 うん、泣きます(´;ω;`)ブワッ

 スポーツなんか、まさにそういう部分があるかもしれません。対戦相手の一番弱いやつに負けた、前に楽勝だった相手に手も足もでなかった。
 こんなはずじゃなかったのに……。

 そして世の中にはこうやって弱者だと思っていた相手に手を噛まれて、夢や理想を恥じて諦める人もきっと少なくはないのでしょう。
 我々もときに、迷うこともあるのですから。

 だからこそ悩みが世から消えず、的外れな答えや否定的で頑固な『常識』が広まっていくのかもしれません。

 でも爆豪は前話の戦いでバカみたいにデクに戦いを挑んで「俺を騙して楽しかったのか!?」と裏切られた気持ちもあいまって苛立ちでチームの勝利なんて頭のほんの片隅にあるかないか程度にしか考えていなかった。
 それなのに最後にはチームの勝利を第一に考えたデクに出し抜かれた上に、右の大振りをも見切られていた状態で、考えなしに全力の爆破をお見舞いして棒立ちでの敗北。

 ……とてつもなく惨めです。

 今話でオールマイトと八百万さんのMVPについての話でも分析されていましたが、爆豪は考えなしに愚策を実践し、私怨でデクを追い掛け回した挙句、敗北しました。
 さらに轟くんの半燃半冷の凄まじい威力と、あまりに速く、あまりに圧倒的な勝利を目の当たりにして愕然と奥歯を噛み締める爆豪。

 彼にしては珍しく暴言も吐かず、キレもせず、お話の最後あたりまで爆豪はうつむいていました。
 視聴者として見ていて、それはきっと「自業自得」、「愚か」と切り捨てることもできたのでしょうが、やはり同情、共感してしまいます。

 悔しくて死にそうな気分なんだろうな……。
 そんな感じで、飴風はうつむく爆豪を見守り、デクは大丈夫なのだろうかと見守っておりました。

 やがて目が覚めたデクは午後の授業が出れなかったことを悔やみながら教室に戻ります。
 がらりと扉を開けると、そこにはまだ馴染みの薄いクラスメイトたちが。

 デクくんに気が付くと、みんな和気藹々と大丈夫か、すごかった、お前の頑張りを見て負けられないと思って張り切っちゃったetcと明るく接してくれる。
 で、さらっと常闇くんや耳郎ちゃんが出ていたのが嬉しかったです(*゚▽゚*)+
 正直、大活躍するのは結構あとだった気がするし、名前をちゃんとみんな覚えたのも体育祭あたりだったような……

 というのは置いておいて、

 デクくんはやっぱり訓練での爆豪の様子や「騙していたのか」という言葉が胸に残っていて、クラスメイトから、ついさっき止めたのに帰っちゃったという話を聞いて完治していない腕を抱えて玄関へと走り出す。
 そして昇降口を出ると、校門に向かって歩く爆豪の姿が。

 そこでデクくんは爆豪に本当は違うのだと弁解したくて名前を呼んで駆け出したわけですね。

 もうこの良い子、本当になんて健気で綺麗な心なんだ、と心から感心してしまいます。
 あれだけキレていて、誤解されているとは言っても中学時代いじめてきた相手。(幼馴染だし、もしかしたら幼稚園時代から……?)
 1話だけでもノート燃やされたり捨てられたり、馬鹿にされたり脅されたり……。

 こんなやつに教える必要なんてない。弱るなら勝手に弱らせてしまえばいい。

 一般論的にもそう思えるくらいには心も体もひどい目に遭わされてきたし、完膚なきまでに仕返ししたら世に溢れる「痛快活劇」の小説や漫画のような安易なカタルシスが得られるのかもしれません。

 倍返しだ! ヽ(`-´#)ノ

 そんな言葉も流行る世の中。

 ……けど、それが本当に正しいのか?
 君はそれを自分で考え、決めて、行動に移して数年後に振り返ったとき、恨みを抱いた相手を突き飛ばしてひどい目に遭わせて、満足できるのか。
 それを誰にでも、自分の息子や娘にも誇って語れるのか。

 答えは、否。

 たとえ世の9割の人間が報復を認めて、殺すことも認めたとしても、心の中に少しでも踏みとどまる何かがあるのなら止まるべきだと飴風は思うのです。
 それが後悔しない生き方であり、選択だと思うから。
 一度きりの人生の限られた時間を復讐に費やし、復讐の計画や悶々とした苛立ちに思い悩み、苦しかった思い出が眠りにつこうとするたびに思考と心を支配する。
 得られた快感に酔うくらいなら、少しでも望まないのなら自分の心が痛まない、汚れない選択をしたほうが良い。

 デクくんの行動を見て、そんなことを思ったりしました( ̄▽ ̄;)
 彼は青春を生きているんだ、と親心的に見てしまうからかもしれませぬが。

 とはいえ、今回のお話の最大の見所はここからですね!
 爆豪の無様で(失礼)格好いいところです!

 デクに実はこの個性はもらいもので、使いこなせていないことを打ち明けられた爆豪。
 でも彼は、そんなことはもはや眼中にはなくて「意味分かんねぇこと言ってんじゃねぇ」というふうに切り捨てる。
 そしてデクは、ちゃんと弁解して騙したのではないことを伝えようとしたつもりだったが、いつの間にか「ちゃんとこの個性を自分のものにして、ちゃんと“僕の力”で君に勝つよ」と宣戦布告!

 だんだんとデクくんの長い話にイライラしていた爆豪でしたが、最後の宣戦布告で「は?」みたいな気の抜けた表情に(笑)
 いったい何と返すのだろう、コメディ的にボケたら嫌だなー、と漫画のほうでもあまり期待せずに思ったものですが、爆豪は熱い男でした。

 「俺がお前に負けたことは変わらねぇ」「八百万の言ってることに納得しちまった」「氷のやつに勝てないんじゃないかと思っちまった」「お前もだ」……。

 声を震わせながら拳を握り、行き場のない、おそらく力不足だった自分への苛立ちに苦しみながら本心を吐露。
 それから顔を上げて、涙をにじませながら叫ぶ。

「ここからだ! 絶対、ここで一番になってやる……!」

 もうお前が俺に勝つことはないから覚えてろ的なことを言いながら、前を向いて校門に向かう爆豪。
 その背中を見送り、これからも導火線に火が付いた爆豪――嫌なやつだけど尊敬している相手――の背中を自分は追っていくだけだと静かな闘志を燃やすデク。

 なんでこんな二人とも、親心的に見てしまうキャラクターたちなのでしょうか……。
 と、例の如く泣いてしまう飴風タルトなのであった。

 その後にオールマイトが爆豪少年の心のケアをしなければー(`・ω・´)ムキッ!
 と駆けつけてくるわけですが、安定のスルー。
 デクくんの宣戦布告のほうが、彼としては聴き慣れた誉めそやす言葉や勇気づける言葉よりも良い治療薬となったのかもしれませんね。

 地味にお茶子ちゃんと芦戸ちゃん、梅雨ちゃんが窓ガラスに張り付いて見守るオリジナル部分が微笑ましかったのですが、やっぱりお茶子ちゃんの声は心地良いなと思いました。
 彼女はキャラクターとしても、本当に良い子過ぎて大好きです!

 それにしても、飴風としては今回、爆豪に本当に共感させられっぱなしでした。
 彼はいったいなんなんでしょうね?
 天才なのに、意地っ張りで、人格的に欠点だらけで。
 けど応援したくなる……。
 あと、さりげなくかなり表情豊かですよね。
 2Dのグラフィックを使うゲームが出たら、一番立ち絵の数が多そうだなと新・世界樹の迷宮2のアリアンナを思い出して考えてしまいます。それはそれで面白そうですが。

 同時にもしかしたら、ヒロアカの中で一番色々な意味で人間臭い男なのかもしれない。
 そんなふうにも思いました。

 最後のところも、すごく共感できますし。
 プライドの塊ゆえに、というところもあるのでしょうが、気持ちは痛いほど伝わります。

 飴風だって、プライドをズタズタにされて相手に負けたときは、「話しかけるな」「憐れむな」「手を差し伸べるな」「優しい言葉をかけるな」、そんな気持ちになって、荒みます(´・ω・`)
 だからもし、そんな時がきたらデクくんみたいに宣戦布告をしてきたりするぐらいのほうが立ち直れるように思いますね。

 こういう関係も、殺伐としてはいますがライバルなのでしょう。

 個人的には爆豪みたいなライバルポジションのキャラクターはだんだんと甘くなっていって欲しくなくて、気が付けば
主人公と仲良しとか仲間(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ ←みたいにはなって欲しくないという願望があったりするのですが、爆豪は本当、どこまでもクズで嫌な奴で最高だと思いますヽ(・∀・)ノ

 この先、デクも爆豪もクラスメイトのみんなもどんどん成長していってほしい。
 学園モノという設定ゆえの成長物語が今後も楽しみだな、という自分の期待が再確認できた回でした!

 では一旦これにて!