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『僕のヒーローアカデミア 雄英白書』感想その1(ネタバレ無し)

 書評第一弾は、『僕のヒーローアカデミア 雄英白書』です!


 ガッチガチの文学小説よりも、幅広い年齢層の子供に読みやすい全年齢向け小説の力を侮るなかれ!
 小さい頃に年相応の本をほぼ読んでこなかった分、個人的にも文章のテンポの良さはとても参考になります。

 読みやすさは偉大なのです(`・ω・´)


 では感想を色々な視点から綴っていきたいと思います。
 あらかじめ結論を書いておきますと……

僕のヒーローアカデミア(略称:ヒロアカ)』ファンなら特におすすめできる一冊です!

 きっと、先の読めない展開とキャラの行動原理を読み解く材料の一つとしても役立つかと思われますし、波乱の展開であまり描かれてこなかったキャラクターの好きな食べ物や趣味趣向が温かいテンポで明らかになっていきます。

 それと、いまいち漫画だけではよくわからなかった部分も文字の描写で少し納得したりできる部分もありますし、なによりキャラクター崩壊が無いので安心して読み進めることができましたね。
 キャラクターの意外な一面をのぞくことができる、一歩間違えばキャラ崩壊だと避難されかねない様子をきちんと描いているところはすごいなと思います。

 ↓が表紙です(=゚ω゚)ノ
  カバー裏にはもちろんイラストがついてますよー。
  あとさりげなく、出久のプロフィールカードも栞的に挟まってました!

 ちなみに飴風はヒロアカの大ファンだったりします。
 堀越さんの漫画は『逢魔ヶ刻動物園(おうまがときどうぶつえん)』の時から好きで、僕のヒーローアカデミアも連載開始時から読み続けてます。

 ヒロアカは作者の全力、背水の陣とも言い表せそうな力強さが、一話からにじみ出ていますよね。
 本当、出久みたいにというのはどちらにも少し失礼かもですが、よく立ち直って、否、多くの批判や可能性の否定を受けながらよくも、前に重過ぎる一歩を踏み出して奮い立ったものだと心から尊敬しています。
 人気が出て、色々なグッズも出て、小説も出てアニメ化もして……好きな作品の読者としてはこんなに嬉しいことはないですね!
 もう毎週、ジャンプの発売日が楽しみで仕方ないです。

 社会の歪みの指摘や皮肉、無関心と人任せが生んだヒーローとヒーロー社会の闇をも描きつつ現代社会にも問題提起するという、その推理作家顔負けの構成力、そしてその表現の巧(たく)みさと堀越さん独自の個性――物語における毒がとても魅力的です。

 セリフも重いし、行動も重い。
 心に闇を抱えた人ほど色々なことを感じるんじゃないかな、とか、大人ほど痛い言葉が多いんじゃないかとも思ったり。
 特にステイン編なんかは本当に人それぞれ、十人十色に感想や意見が変わるのではないかと。
 どこかで感想まとめやってないかな……。

 と、原作の面白さばかり語ってしまいましたが、今作、小説版についての感想を思いの限り書いていこうかと思います。
  →ちなみにネタバレはほぼ回避しております。


 今回は小説家、誉司アンリさんが執筆した作品となっています。
 作家名のついでに読み心地としての感想も書いておきます。

 文章自体も執筆者が本当に作品が好きなのだろうと感じられる、楽しいと感じながら書いた印象の世間でいう二次創作の雰囲気を感じさせるものでした。
 セリフが比較的多いこと、キャラの書き分けをきっちりしていること、設定を把握して書いていること、名前をきちんと細かに表記して読者を先導できていること、こういった丁寧に描かれた点が登場人物の多いヒロアカを小説版として読みやすく綺麗に完結させているのだろうといった感じです。
 冒頭部分も、どこか原作を読んでいる時のような雰囲気、デクの独白の時にも似たシリアスな感じになってます。 

 誉司さん、調べた限りでは他の作品は出てこないけれど、これが処女作といった感じではないですよね。
 他の作家が名前を変えて書いている、といった説も出ていますが、真偽は定かではありません。

 ただひとつ言えるのは、誉司アンリさんが書いたこの小説版は読みやすい文章である。

 それだけは保証できます。
 一般にラノベ的で読みにくいと言われるような「!」が多用されすぎるものでもないですし、「俺は」「俺が」の一人称のくどさもない。

 一言で言えば、木陰やベンチから子供たちを微笑ましく見守る小説。
 つまり適度な一人称と三人称で読者がつまづきにくい、優しい小説といったところでしょうか。

 とはいえお茶子の個性を使うとある場面だけが少し読み取りにくい、情景を想像しにくいところもありました。が、それは個性ゆえになかなか難しかったのかもしれないなとも思いました。
 その他は特にそれほど気にはなりませんでしたね。途中まで良いテンポで進んでいくので、終盤の一部分は少し失速気味な感覚があるかもしれませんが、気になるほどでもありません。

 オチも納得だったので、終わりよければすべてよし。
 読了感も良い感じで、みんな可愛いかったなぁと心地良い余韻に浸れましたヽ(*´∀`)ノ

 とまあ、そんな感じでした。
 原作の体育祭のあたりとステイン編あたりでネタバレになりうる要素がありますが、知っている側からすれば微笑ましいです。
 和みました(*´▽`*)

 逆に、そのあたりまで読んでいないと話についていけない部分はあるかもしれません。
 完全な原作未読者はさすがに買わないとは思いますが、体育祭、ステイン編あたりを読んだ方なら楽しく読めるのではないでしょうか。


  * * *


 では以下から、感想です。
 コアな感想や発見した小ネタはこの記事のタイトルの「その2」に書いておきます。
 「その2」の記事では平然とネタバレを書くし、まんま感想やら考察やらも書いたりするので注意ですよ( *´∇`)_旦~
 

 まずは今作の主題と大まかな内容について紹介しておきます。

 今作僕のヒーローアカデミア 雄英白書』は表紙の右上隅っこにも書かれてあるとおり、生徒たちの『授業参観』をテーマに描かれております。
 が、ただ淡々と授業参観日の内容が描かれているわけではありません。

 なんと、生徒たちの平和な日常も描かれているのです!

 原作知っている人ならわかると思いますが、とにかく非日常と事件、そして極限状態が頻発する彼らの日常ばかりを見ていますよね。

「たまには日常編も見たい……」
「雄英教師陣、変な奴多いけど職員室は大丈夫なのか?」
「梅雨ちゃん……」

 その欲求不満が補完されていますヽ(´▽`)/
 ほんわかした穏やかな日常風景を垣間見ることができますよ。


 登場頻度としては、
  飯田くん、常闇くん、峰田くん、上鳴くん > 麗日(うららか)さん、梅雨ちゃん、八百万さん > 轟くん >= 相沢先生、教師陣、デク(出久)、かっちゃん(爆轟)


 といった感じでした。わりと体感ですが。

 他の人たちも名前できちんと出ていますが、今回メインで描かれていたのは彼らといった感じです。
 ちなみにB組の生徒達が好きな人は残念ですが、今作では登場しておりません。

 ただ、授業参観ということで色々な生徒のお母さんやらお父さんが登場していて新鮮でした!
 特に八百万さんのお母さん、こういう人だったんだな、と。
 爆轟のお母さんも原作ではキレてるセリフだけだったので、「あ、やっぱりこんな感じの……」と発見がありました。

 それと爆轟については意外な一面を発見できましたね。
 荒々しい性格と言動から、ネットでも闇堕ち説濃厚ですが少し見直しました。

 色々なシチュエーションでいろいろと騒ぎつつ、穏やかな時間も過ごしていて面白かったですよ。

 総合して、常闇くんが登場するあたりなんかは好きな食べ物やら天然やら変態なんかもあって、読み応えも十分でした(*゚▽゚*)♪
 常闇くん面白かった(笑)

 クライマックス部分なんかは、ああ、やっぱりヒロアカだなぁ、とか、この設定はこの作者が考えたのかな、と少し痺れる展開です。
 ただ状況が状況だけに多少グダグダ感が否めませんでしたが、終わりよければすべてよし。
 綺麗なシメと納得の落ちだったので、読了感はすっきりしたものになるでしょう。

 飴風としては、ぜひともファンなら設定を知ったり、キャラクターの本編では見られない一面を見る意味でも読んでおくと良いかもしれない、そんなおすすめの作品でした!

 とりあえず個人的には中盤の生徒がいっぱい出てきてわやわやするところが読んでいて楽しかったですね。
 加速を続ける本編で疲れた時、ヒロアカの中に癒しを求めるなら本書はぴったりだとおもいました。
 そのうち第二巻も出て欲しいとも思います♪

 それでは今回はこれにて!
 お疲れ様でした(*゚▽゚*)+